羅成圭准教授と岩田貴教授の共同研究が令和6年度日本体力医学会中国・四国地方会奨励賞を受賞しました

2025年7月8日

本院の羅成圭准教授の論文(教養教育院 岩田貴教授、社会産業理工学研究部 三浦哉教授 共著)が令和6年度日本体力医学会中国・四国地方会奨励賞を受賞しました。令和7年11月に島根県で開催される第95回日本体力医学会中国・四国地方会において授賞式および羅准教授による受賞講演が行われる予定です。

受賞論文
Effects of electrical stimulation of the lower extremities on postprandial hyperglycemia and arterial stiffness.
Ra SG, Miura H, Iwata T.
Phys Act Nutr. 2024 Jun;28(2):7-13.
doi: 10.20463/pan.2024.0010. Epub 2024 Jun 30.
PMID: 39097992

研究内容
食後すぐに血糖値が急上昇・急降下する「血糖値スパイク」は、糖尿病だけでなく種々の疾患リスクを高めることが知られていますが、実は同時に動脈機能も低下することはあまり知られていません。本研究では、近年、運動の代替手段として注目されている骨格筋電気刺激が食後高血糖に伴う糖代謝異常や動脈機能の低下を抑制する可能性について検証をおこないました。食後に30分間の骨格筋電気刺激を実施すると血糖値、血清インスリン濃度、そして動脈機能が改善することを明らかにしました。この研究成果は、運動制限のある方や運動を継続することが困難に感じる方にとって、骨格筋電気刺激が有効な運動の代替手段となり健康の維持増進に大きく貢献する可能性を示唆するものです。